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2017/01/10

2016年 下期読書まとめ

2016年上期読書まとめに続いて下期の読書についてもまとめる。



  • ビジョナリー・カンパニー - 時代を超える生存の原則』 ジム・コリンズ
  • リバネスの丸さんのおすすめのシリーズ本の第一巻。英副題は"Successful Habits of Visionary Companies"。成功した企業を分析・研究し、その企業がなぜ結果を生み出し続けているのかを解明している。ANDの才能、基本理念、BHAG(Big Hairy Audacious Goals)、カルト文化など、経営者にとって必要とする要素が述べられている。
  • 初版 1995年


  • ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則』 ジム・コリンズ
  • 英副題は"Good to Great"。企業が偉大になるためには何をすればよいのかを述べている。第五水準のリーダシップ、バスに乗せるべき者、針鼠の概念、弾み車など、時代を問わないあるべき姿を浮き彫りにしている。
  • 初版 2001年




  • ビジョナリーカンパニー3 - 衰退の五段階』 ジム・コリンズ
  • 英副題は"How the Mighty Fall"。偉大になりつつあった企業が転落してしまったケースを衰退の五段階と定め、事例を用いて説明している。偉大であり続けるためにはどうすべきかを述べた本。
  • 初版 2010年



  • ビジョナリーカンパニー4 自分の意志で偉大になる』 ジム・コリンズ
  • 英副題は"Great by Choice"。自らの力で開くするためには何が肝要なのかを述べた本。10倍型リーダーシップ、二十マイル行進など、こちらも時代や場所を問わずに必要とされる要素を解説している。
  • 初版 2012年


  • 具体と抽象細谷 功
  • なぜ一所懸命に説明をしているのにわかってもらえないのか…なぜ言うことがコロコロと変わるのか…。それは価値観が違うためです。本書を読むと、物事の本質をつかみ、効果的な話し方は何なのかを学ぶことができる。挿絵がコミカルで、固い話を柔らかく表現している。
  • 初版 2014年


  • 問題解決のジレンマ: イグノランスマネジメント:無知の力細谷 功
  • 具体と抽象』をより具体的に論じた本。アリとキリギリスを対比し、なぜアリが飛べないのか、つまり思考の脱却ができずにキリギリスと交わることができないのかを述べている。組織の中では9割以上が「アリ」(=効率化の人)に属していると思われるが、組織の中から飛躍したい人が目を通すべき書。
  • 初版 2015年

2016/10/10

ブラックバルサ7.0試打

先日購入したブラックバルサを試打してきたので、そのインプレッションをレポートする。ラケットやラバーを入れ替えて違いを見ているわけではなく、初心者に毛が生えた程度の感想となる。
ラケットの構成は下記の通り:
もしかすると何がしたいのかわからない構成になっていると思うが、実はこれはこれで狙った結果になっている。

はじめにデメリットを書いてしまう。様々なところでよく言われているように、玉離れが早く回転がかからない、というのは印象としてはうなずけた。ただし、それを上回る恩恵があるので、その中でも2点述べる。

1. ブロック性と前陣速攻

弾き返しが強いため、ブロックは尋常でなく強力。少なくとも当てただけで相手のコートまで弾き返せる。余計なモーションを必要としないので、中級者には十分に太刀打ちできる。当てることに自信があるならば、敢えて打たせて逆に返すというカウンターも可能。前陣速攻のスタイルをとっても、角度を抑えて当てるだけで素直に返せる。こちらも大きな振りは不要で、相手の力を利用して倍返し可能。フォアハンドのRakza 7 softでは間髪なしの高速な反撃、バックの翔龍では回転を加えながらコントロール性の返球、といった感じで打ってみたりしていた。

2. 直線的ドライブ&スマッシュ

スピンが掛かりにくい気がしつつ、慣れてくるとキッチリと掛けることは可能。もしかしたらRakza 7 softの使い方次第かもしれないが、どうしても打球スピードが速くなってしまい直線的に飛んで行ってしまう。翔龍においても若干引きつきがあるものの、スポンジというよりラケットの特性によりボールが離れていく感じがする。ドライブの弾道にはコツや工夫が必要そうな一方、スマッシュに切り替えるとブラックバルサの球離れが活きてくる。フォアハンドのRakza 7 softでは直線的かつ高速ドライブを放ち、バックの翔龍では横回転も加えながら変化をつけつつ、上に上がった球は迷わず叩きつけるイメージを持つようになった。


まだ一日しか打っていないものの、ブラックバルサは前評判通りの高速ラケットだった。その球弾きの良さを生かしつつ、スピン系テンションラバーと粘着系ラバーで回転もカバーすることを考えて試打してみたが…その結果は現在良好のように思っている。
サービスでスピンしないことと、突っつきで飛びすぎてしまうことが今後の課題だが、楽しむ卓球としては◎なラケットであることの確証を得た。

試打レポートは以上になるが、差異は微々たるもの。打ち手によって特性を踏まえた使い方ができる範囲ではあると思うので、少しでも軽い高速系ラケットが気になる人はブラックバルサ7.0を考えてみるに値するはずだ。

2016/10/05

ブラックバルサの購入

オリンピックでの卓球の大活躍の煽りを受け、にわかに周囲で卓球の人気が上昇中。ピンポン程度で楽しみましょうという会に誘われたこともあって、以前から計画していたペンホルダープレーヤーからシェークハンドプレイヤーへの転身を実行することにしました。やるなら形から…ということでラケットを買うことから始めてみました。なぜペンホルダーにしたかというとペンホルダーのほうが軽いから…。シェークハンドにするにしても、軽いラケットに特厚ラバーの二枚貼りにすることを計画。調べてみるとバルサ材のラケットが超軽量のようですが、どうも柔らかく弾みが良くない様相?!さらに調査を進めると、このバルサ材を極厚にしてグラスファイバーで挟んだラケットが存在。それはTSPのブラックバルサ 7.0というラケット。ドライブで食い込む弾道ときどきスマッシュが自分のプレースタイルに合うでしょうか…。早速注文してラバーを張り付けてみたので、その状況をメモリます。

早速、楽天トランスポーツ2ndにて発注。このショップは在庫があるものしかリストに出ないらしいので、注文後すぐに発送される。幸いにもブラックバルサは在庫があったため注文でき、翌々日にはゲットしていました。
きちんとケースに入って送られてきます。箱には
  • シェーク: 攻撃
  • 合板3枚+グラスファイバー2枚
  • ファースト⊕SPEED
  • ハード打球感
との記載があります。つまり固めでボール離れが早いラケットのようで、しかも軽い材質が特徴のようです。
グリップはフレア(FL)形状。下側に広がるようなグリップで、事前に試した限りでは、この形状が一番しっくりきていました。

なお、ブラックバルサには今回買った7.0(攻撃型:赤)のほか、5.0(オールラウンド型:青)3.0(ディフェンス型:緑)の3種類があります。数字はバルサ材の厚みを表しているのでしょうか。薄くなるほど球持ちが良く、カットマン(ディフェンス)向きになるようです。いずれも原産国はハンガリーです。

箱から出した状態。黒く塗装された面に金色で「Black Balsa 7.0」の文字…すごくカッコいいのですが、ラバーを貼るのでもう見られなくなります。

側面から見た状態。左の図をクリックすると拡大されます。合板ということでしたが…これはほとんど単板ラケットではないでしょうか。アウターというこで、裏表の外側にグラスファイバーと黒の木材で挟み込んでいます。サンドイッチのような形状ですね。面でのゆがみを抑えつつ、中心木材での跳ね返りを期待できそうです。

軽いラケットを選択したので、ラバーは遠慮なく厚くします。ドライブ+スピード重視のプレースタイルですが、いざとなったらスピンで点稼ぎもしたいので粘着系も捨てがたいにも思いました。そこで、翔龍 [厚]RAKZA7 soft [特厚]の組み合わせにしました。

ちなみに、翔龍の黒はスポンジも黒(紺)です。カッコ良さの観点で、翔龍は黒に決まりです。

ラケット本体は69g。スペックにある70gとほぼ同じ。ウェブの情報だと58gという超軽量品があるようですが、それはさすがに店頭でいくつか比較しないと巡り合えない軽さのように思えます。

裏面に翔龍[厚]を貼った後の重さは115g。翔龍は46gのようです。ただし保護シートの重さも加味されています。

表面にRakza7 soft [特厚]を貼った後の重さは162g。ヤサカのクッションガードテープ12mmの重さも加味されていますが、Rakza7 softの重さはおよそ47g。あれ、Rakza7 softは特厚なのに、翔龍よりも軽い材質のようですね!

ところで実は、Rakza7 softのラバー貼りを一度失敗してしまいまして、近所の卓球ショップでつけてもらいました。失敗したラバーは接着剤で丸まってしまい、切り取りも失敗していました。全く同じRakza7 soft [特厚]を買い直し、200円の糊代でつけてもらいました。

ショップのお兄さんもRakza7 softは柔らかくて切るのが難しいと言っていました。そう、切るときにボコボコにしてしまったんです…。

また、糊の量も間違えてしまって、、、事前に勉強していたのはニッタクのファインジップを使う場合の動画ガイドで、極力薄く塗るとなっていました。ところが今回自分が用意したのはヤサカののり助さん。刺激臭ゼロでさらっとしており、どうやら10円玉の大きさの量を塗り伸ばせば良かったらしいです。正しい貼り方は左のヤサカの動画を参照してください。

が!なんとショップのお兄さんも失敗してしまいました。のり助さんをさーっと塗ってドライヤーで乾かし、ラバーをピタ。ローラーで空気を抜き(*)、ハサミでチョッキンチョッキン。非常に手際が良かったです。ただしお兄さんが最後に完成確認したところ、、、予想よりも接着状態が弱いことが判明し、焦り顔。
    (*...接着剤に挟まれた空気がどうやって抜けるのかを思考しましたが、おそらくスポンジから抜けていくのだろうと考えました。お兄さんも押し伸ばすのではなく、ゆっくりと抑えるようにローラーを当てていました。)
どうやら、ブラックバルサの表面がワックス加工されていたことが原因のようでした。速攻でラバーを剥がし、ラケットの表面を紙やすりで傷つけていきます。ゴールドの文字も跡形もなく消えていきました。お兄さん曰く「ラバー貼ることが分かっているのに、メーカーはどうして表面加工するんですかねぇ。」と。で、自分で着けていた翔龍についても打っていたら剥がれるような状態だったらしく、こちらも剥がしてやすりを入れつつ手早く貼り替えてくれました。

両面を貼り替えることになり(料金はサービスだった)、後からハサミを入れたわけではないので若干ボコボコしたエッジ状態になってしまいました。そこは12mmのサイドテープでカバー。安いサイドテープでいいかなと思ったのですが、バルサ材は傷つきやすいようでラケットの買い直しよりはクッション性のあるテープのほうが良いだろうということでした。

なお、接着剤が苦手な場合は、ニッタクからのりシートプラスというものが出ているようです。接着剤の量や塗り方がいまいちわからなかったのと、そんなに貼りかえることはしないと思うので、次回はのりシートプラスを使ってみてもいいかなと思いました。

というように完成したブラックバルサのラケット162g。どのくらい軽いのかと、これまで使っていたペンホルダーの重さと比べてみます。
ラケットはバタフライ(タマス)のアスピーテ(廃版。5枚合板・アリレートカーボン)とラバーはヤサカのMarkV M2 [おそらく厚]
この構成で136g。ラバー一枚45gほどだとすると、もう一枚貼ると約180g。今回のラケットは162gで仕上がりましたので、ブラックバルサの軽さが活きているようです。

さらに一つ前のラケットは133g。こちらの構成は、バタフライ(タマス)の不明(5枚合板)とニッタクのPF4[おそらく中]

ペンホルダーだとおよそ135g前後なのですね。


さて、実は試打はまだできておらず、今週末の卓球大会でのデビューとなります。インプレッションは後日。いまは素振りで馴染ませ中です。

2016/09/26

マーチでコバック車検3回目

マーチ15S(YK12)の車検をコバックで実施してきた。これまで2回お願いしてきましたが、今回は11年目ということもあり車検メニューを、短時間車検のスーパーテクノから安心車検のスーパーセーフティに変えてみた。差分を簡単に言うと
  • 点検項目が増えて整備保証が付き
  • そして1日車検なので代車が無料
  • お値段プラス8千円
といったところ。マーチの車検は今回が最後かもしれないので、過去との比較を交えてメモしていく。

はじめに、今回はダイレクトメールをきっかけに予約が始まった。ダイレクトメールには早期予約によるサービス特典がついており、洗車やオイル交換、室内消臭が選べた。早期予約特典を目当てに電話をしたところ、スーパーセーフティにはオイル交換が込みだということで、室内消臭サービスを選択。また当日の車検をスムーズに進めるために事前点検予約がオススメとのこと。目視可能な範囲になるものの、当日の整備メニューが事前にわかるので、1週間前に実施した。結果としてフロントブレーキパッドの交換やCVTオイルの交換が推奨されたので、ブレーキパッドの交換をあらかじめ依頼(覚悟?)することができた。コバックの車検ビジネスは大量の顧客を時間通りに裁いていくことなので、15分単位で予約時間を決めていく。予約時間にピンポイントでその時間に行かなければならないのでそこがネックなのだが、今回は9:45入庫と決めた。ちなみにキャンセルやリスケは無料なので都合が悪くなった時点で電話すればOK(さすがに当日はなしだと思うが…)。空きスロットがあれば次のお客が埋まるだろうし、当日の洗車やオイル待ちの客が多数いるのでその対応に当てるのだろうと思った。

さて車検当日、予約時間の10分前に到着し、受付開始。代車(ダイハツ ミライースCVT)を借りるまでおよそ15分。事前点検が済んでいるためテキパキと打ち合わせが進み、代車にて店をすぐさま出立。店内の人数とお店の駐車場を早く空きにしたいほど繁盛している。打ち合わせでは再び15分単位での引き渡し時間を決める。この時間に合わせてドンピシャで来なければならないのでプレッシャーがかかる。一見して融通が効かないお店であるのだが、こういうところで無駄を切り詰めているからこそ低価格と高品質を両立させているのだと思った(余剰人員・余剰時間・余剰スペースの削減でコストダウン)。

今回の結果は下記の通り(前回との差分を赤字にしている)
作業内容作業量数量部品単価部品金額
車検整備料26,076---
早期割引-2,000---
会員割引-1,000---
入庫日即決割引-1,000---
ハブナット交換 TCV-106-2200400
ブレーキオイル交換 (DOT3) 0.5l2,0000.52,9601,480
エンジンオイル交換 3.0l (モービル SN 0W-20)サービス1-サービス
オイルフィルター交換(1P0614302)サービス11,1001,100
ラジエータ液 (LLC) 交換2,0002.51,2003,000
ラジエータキャップ-11,0001,000
フロントディスクブレーキパッド交換3,00019,5009,500
フロントガラスコーティング(DM特典サービス)サービス1--
室内除菌消臭(DM特典サービス)サービス1--
手洗い洗車サービス(当日サービス)サービス1--
代車(サービス)サービス1--
次回来店クーポン(サービス)サービス1--
消費税3,644---
自賠責保険料27,840---
重量税16,400---
印紙代1,100---

合計94,540

今回はCVTオイルの交換のみの指摘を残すのみとして、無事に終えることができてよかった。追加点検での他の指摘項目はなし。タイヤローテーションは必要がなかったのでしていないとのこと(ちょっとこれは"?")。

結果的には前回より2万円アップしているが、ほぼブレーキパッド交換と車検メニューのグレードアップによるもの。メニューのグレードアップについては怒涛のサービスづくしを考えればリーズナブルに思えてくるほど。むしろこれで商売になっているのか心配になってくるほどだが、多数の顧客を抱えることで利益を生み出していると思われる。それでいて、最も肝心な安心・安全・信頼は損なわない努力をしているという点がとても素晴らしい企業のように思う。


参考までに、これまでの車検費用をリストしていく。
時期場所金額備考
H28[2016]コバック94,540今回・車検メニューのグレードアップ
H26[2014]コバック75,772自賠責増額(+3000)
H24[2012]コバック63,799LLCなどは別途交換済
H22[2010]ホリデー車検70,082
H20[2008]全オーナー不明おそらくディーラー車検

やはり何度も思うのですが、2年に一度の車検費用がお高い。年額にしておよそ5万円。しかも車が古くなるにつれ、確実に上がっていく。

以前(スバル車時代)ディーラー車検でバッテリー交換を勝手に行われて事後請求されたことがあったり(突如止まる可能性がある、というのがその主張…)、そもそも2年に一度の整備が昨今の車に必要なのかと思うと非常に疑問であったりするので、費用が掛かりすぎる車検制度には正直ムカついている。できれば廃止して欲しい。ただ、手続きや税金部分の金額が限りなく下がるようなら、むしろ歓迎される制度になるのではないか。そしてコバックのように創意工夫で自動車社会に貢献していく企業が増えていくのではないかと思った。それらの中にはコスト削減のためにブラック企業になるところも出てくると思うが、そういうところは安心・安全も損なわれていくだろう。国のチェックの目を、国民からの税金搾取ではなく、安心・安全につながるような労働環境の強化に注力してほしいと思う。



《追記》
後日、残念なことがあった。車検から数日後、ライト下のフロントバンパーに1円玉サイズの丸くこすられた傷が発見された。車検後に見かけた気がするものの、タールだと思い込んでいた。実際には傷は深く、下地が見えている。コバックに電話して確認をしてもらったものの…
  • 整備したときの記録に事故・破損は残っていない
  • 整備する際にはカバーを傷がつくことはない
とのこと。こちらも車検前後の写真撮影などを怠っていたのでコバックを一方的に責めることは現実的ではなく、それ以上の議論はできず。コバックからはこちらの事情も鑑みて実費でのバンパー塗装を提案して頂けたが、バンパー全塗装で2.4万円…その金額ならディーラー車検に出すよ…。

結局どうしてその傷がついたのかわからずしまいで対処もしないことになりコバックとの間にモヤモヤだけが残ってしまったが、本件を前向きに考えるとここでの勉強事項は下記の二つ:
① 格安車検には、新車など大切な車両は絶対に出してはならない
② 格安車検に限らず、入庫・出庫時には必ず状態の写真を撮っておく
    いまならスマホで車両全周囲のビデオ撮影をするのが良いと思う。作業者へのプレッシャーになるだけでなく、何かあった時の保険にもなる。

2016/09/20

9月の富士登山 2016/09/03

すごく久しぶりの登山レポートになります。もともとこのブログはアウトドアや登山、サイクリングネタをメモしようとおもって作っていたものでしたが、どうもコンピュータや車関係が多くなりがち…。ここはひとつ反省して、富士登山ネタを記すことにしました。今後の山行を考えている人の一助になればと思います。

今回の山行は、東京から出発し、富士宮ルートから登り、吉田ルートで下山、新宿へ帰還することにしました。ルートへの経路も含めて、メモります。
なお、今回の山行生データはGarmin Adventuresにアップロードしています。


富士宮ルートへの経路

はじめに、なぜ富士宮ルートを選択したのかを説明します。富士宮ルートは山頂3776メートルへ至る最短ルートになります。ルートは直線的に頂上に延びています。スタート地点もほかのルートに比べて高い位置にあります。そのため高山病になる可能性が高く、初心者にはなだらかな吉田ルートが人気です。ところがその吉田ルートは観光バスなどで押し寄せるツアーグループが大挙しているとのこと。進行が速かれど遅かれど、自分のペースで登れないことは最大の疲労に繋がります。それならばいっそ空いているルートでゆっくりといくべきではないかと。また、新宿から吉田ルートへの直通バスが予約でいっぱいだったことがあります。バスの予約は1カ月以上前からしておく必要があるようですが、予約されている方々は雨天でも決死隊のように進行するのでしょうか。結果的にバスの予約は取れませんでしたが、やはり日程を予約するというのは雨天の場合を考えると山行にはありえない気がしました。結論としては、東京から新幹線で到達できる富士宮ルートを選択しました。高山病予防として、ルートタイムよりも大幅に時間を取りながら進むことにしました。
東京から富士宮ルートへのアクセスは、新幹線を使います。新幹線で東京駅6:54発こだま633号で新富士駅に8:07に着き、富士急行の路線バスにて登山口に向かいました。富士急行の路線バスは1時間に1本出ています。予約制ではないため、新富士駅にてチケットを購入し、並ぶ必要があります。9月の8:25発の便の状況は、乗れなくはないが立ち席が出る状況でした。富士駅や富士宮駅からも乗れますが既に座れませんので在来線を使う方も新富士駅から乗ったほうが良いでしょう。バスには二時間〰二時間半ほど揺られます。さすがに古めかしい路線バスでこの立ち席の状況は辛すぎると富士急行が判断したようで、富士宮駅より大型の代車を用意してくれました。またこの代車は富士宮ルート口まで直通運転してくれたので、30分ほど短縮して到着できました。たまたまのラッキーでしたが、なるべく早めの新幹線で新富士に到着しバスのシートをゲットすることが最善のポイントでしょう。

富士宮ルートから頂上まで

富士宮ルートからは一気に頂上を狙えますが、高山病対策とご来光撮影のために山小屋に泊まることにします。山小屋の混雑状況は富士山表富士宮口登山組合のホームページから各山小屋を確認することができます。

ここからは時間と共に工程を振り返ります。

9/3 11:00 五合目 レストハウス(標高2380メートル)を出発

登り口の標高がすでに高いため、既に雲と同じ高さからの出発になるようです。天気が心配されましたが、この通りの青空。駿河湾を背にして登り始めます。もし初めての富士登山であったり、登山用のトレッキングポールを持ってきていないようなら、ここで金剛杖を購入していきましょう。1000円くらいです。各山小屋で焼印をしてくれ(各200円)、山頂の浅間大社奥宮では朱印を押してもらえます(300円)。登頂証明としても、良い記念の品になることでしょう。

9/3 11:30 六合目 雲海荘(標高2514メートル)に到着

歩いて30分ほどで6合目の雲海荘に到着。100メートルほど登ったようです斜面がなだらかでルートがよく整備されているため、それほど大変ではありません。ここまでは、富士山をちょっぴり体験する方々も多々いらっしゃいます。
さて、ここからの登りが本番。2500メートルを超え、雲が眼下に見えます。駿河湾の先に伊豆半島も見えるようになってきます。表富士ならではの絶景を背にぐんぐん上ります。

9/3 12:30 新七合目 御来光山荘(標高2800メートル)に到着

一気に300メートルを登りました。急斜面を少しずつ上ってきました。もっとペースを上げることは可能でしたが、高山病に備えて、徐々に徐々に高度を上げていくのがここまでの留意事項です。
ここから先は明らかに雲の上の世界となり、気温も徐々に下がってきてとてもすがすがしい環境となりました。45分ほど登ると3,000メートルに達します。

9/3 13:30 元祖七合目 山口山荘(標高3030メートル)に到着

新七合目から少し上ると元祖七合目に至ります。このあたりから道が狭くなってきており、ツアーバスの団体さんに差し掛かると、抜くのも抜かれるのもとても時間がかかります。とても疲れます。10名を超える団体登山の場合は、そのあたりのマナーや他を考慮したペース配分をお願いしたいところでした。
気温は徐々に下がってきていましたが、日がのぼるにつれて、雲も上がってきました。雲に追い越されないように、ここからもぐんぐんと登っていきます。

9/3 14:45 八合目 池田館(標高3230メートル)に到着

さらに200メートルを登って8合目に。一緒にいったメンバーは初めてでしたので、こういった山小屋で焼印をしてもらうのが楽しそうでした。その間に、こっそりと休みを入れるのが自分の最大のミッションでした。
だんだんと雲に覆われてきたため、ここからさらに1時間登っていきます。体力も減ってきており、酸素も少ないのか、瞬発力を要する動きが鈍くなってきました。コースも狭くなってきているため、すれ違いや追い越し、追い越されに時間と注意力を必要としてきました。
次第にガスに覆われるようになり、やや頭痛のようなものを覚えてきました。

9/3 15:50 九合目 万年雪山荘(標高3380メートル)に到着

9合目の万年雪山荘に到着。実に約3400メートル。もうガスに覆われ下界の景色は臨めませんでしたが、なんとかつきました。
予約していたことを告げて(素泊まり5500円)、部屋に案内されるとすでに先客3名が。聞くと4人部屋だと聞いていたがこちらを入れて5人。とても狭い分だけ、明日のプランについての話題が盛り上がりました。
部屋は二階建ての二階。一番端になってしまい夜落ちてしまわないかと思うと、あまりよく眠れませんでした。どうして柵をつけないのだろうかと思いましたが、おそらく布団の出し入れをしやすくしているのだろうと推測します。とは言え、疲れて爆睡していらっしゃる方もいるし子供もいる…詰めて眠る分、本当に危ないのでご検討をお願いしたい
消灯(19時)までの間に食事をして、休むつもりでした。食事はおよそ1000円。甘酒やおしるこなどが500円といった価格。焼きそばとたこ焼きを食べました。とてもおいしい。「500Wで2分〰」などと言っていたので電気が使えるようでした。発電か充電かどちらだろうか。そこでふと思い出したのが、コーヒーなどがもらえるクーポンを印刷してくるのを忘れていたこと。(ちなみに、万年雪山荘は予約が必要ですが、天候不順等によるキャンセルなどはキャンセル料金などはかからないとのこと。実は8/27に予約していましたが天気が悪かったので翌週の9/3にずらしてもらっていました。)
食事して安心したのか頭痛がかなり悪化してきました。早めに横になりましたが、周りの混雑もあり眠れませんでした。あとから知ったのですが、高山病の時は横にならずに座っていたほうが良いよう。トイレに行って(トイレがとてもきれいで、宿泊者は無料)、食堂でコーラを飲みつつ休むことに。消灯(19:00)になったらこの賑わいも収まるだろうと思っていたら、消灯になっても食堂は賑わっていました。お酒が入ると元気になってしまう山人の悪い癖です。仕方がないとあきらめつつ横になれば、今度はひと眠りできました。
富士山3度目にしての初めての高山病であり、正直、ここまで苦しめられるとは思ってもいなかったです。さすが最短ルートの富士宮ルートといったところでしょうか。この万年雪山荘はとてもよくメンテナンスされていたのが惜しいところですが、次回は八合目あたりで一息入れるのがが適切だろうと考えます。

9/4 2:30に9合目を出発し、3:15に9.5合目 九合五勺目 胸突山荘(標高3550メートル)に到着

目が覚めると0:00前。何やら雨の音がするので、外を見に行ってガッカリ雨模様。雨粒はそれほど大きくなかったですが、風が強く、少し外にいるだけで全身がずぶぬれになりました。この山小屋の食堂は1:00スタートなので、下から上がってきた人が山小屋の軒下で待機していました。レインウェアの姿でやや寒そうにうずくまっていた。どうせこのまま山頂に行っても雨雲で覆われているし、ご来光まで何もすることがないし、この状態ではご来光も期待できない。正直、なぜそこまでして時間通りに上っているのかわからなかったです。
行くか行くまいかを悩みつつ食堂で様子見をしていると1:00になり、下から上ってきた人で食堂が大混雑。彼らは雨宿りをしつつ食事で暖をとるが、山小屋の人の「食事を終えられたら次の方のためにご退出を〰」の一言でやむを得ず雨のなか出発していく…。
この光景を見て雨の中にご来光を見に行くのはあきらめ、日が昇ってから様子を見て考えました。が、山小屋宿泊の人も続々と起きはじめ、2:00頃に出立をしていきます。部屋で一緒の方と会話した結果、山の天気は変わりやすいし、ご来光が見える確率が低くても行ったほうが良いかもしれないとなりました。それからレインウェアを着込み2:30に出立を開始したところ、幸いにもしばらくして雨がやみました!
とはいえ傾斜はますます厳しくなり、ルートは暗い。酸素が少ないのか、少し上るだけで息が上がる。45分ほどで9.5合目に差し掛かりましたが、ここまでは本当に辛く、歩いた割に、長めの休憩を入れました。
また、これまでの2回の富士登山において夜の登りは流れ星がたくさん見られました。しかし今回はなぜか見られない…。余裕がなかったのか、表富士が明るかったのか、暗いといっても進化したLEDヘッドライトが明るかったのか…。最近のLEDヘッドライトはとても明るいです。明るいというよりも眩しかったです。休みながら自分の来た道を確認するべく下を照らす人が多いのですが、目に直射されると本当に眩しい。空を照らされると水蒸気で反射して明るくなり星が見えない…。文明の利器を抑止することはできないかもしれませんが、夜登山のマナーとして休む時は明かりを消すなどを唱えていきたいです。
ところでこの9.5合目では、焼印が5:00開始ということでした。一緒にいったメンバーはコンプリートできずに非常に残念がりました。すべての焼印を金剛杖に揃えるためには、①9.5合目以上に宿泊するか、②頂上からご来光を見て戻ってくる、という二択を迫られます。今回は富士五湖口への縦走であるため、いずれも叶わず。

9/4 4:00 頂上 浅間大社奥宮(標高3720メートル)に到着

ゆっくりと進むこと1時間ほど。やっと頂上に到着!頂上ではALSOKの方が明かりをもって出迎えて下さり、今後の案内をしてくれました。体力がある場合はここから20分で剣ヶ峰へ行くもよし、朝日岳か三島岳からのご来光に備えるもよし、と。三島岳からは影富士という現象を写真に収めることができるそうです。また、日の出の時間は5時くらいを予定していましたが、ご来光の時間はそれよりも10分〰15分遅くなるとのことで、あまり早く行ってご来光に備えても強風で寒いだけとのこと。朝日岳ならスペースはたくさんあるので、浅間大社付近で休息を入れ、明るくなり始めてから移動しました。浅間大社奥宮から朝日岳までは20分くらいで着きます。
さて、金剛杖への焼印コレクションもこの浅間大社奥宮で最後になります。浅間大社奥宮では焼印ではなく、御朱印を押していただけます。御朱印は乾くまで触らないようにしないと滲んでしまいますので注意が必要です。

ご来光拝見

富士宮口ルートの頂上から御殿山口ルートの頂上を経て、なだらかな斜面が広がる朝日岳にてご来光を拝みました。初めのほうは雲が眼下にあったため今回拝めるかと期待しましたが、あと少しのところで日と共に雲が上昇してきて、頂上全体がガスに覆われてしまいました。一瞬だけ生まれたての卵のような日を見ることができましたが、オレンジ色の光に包まれた瞬間は今回はお預けとなりました。

頂上から富士五湖口ルートまで

9/4 5:45位に出発。河口湖口ルートを目指して下山

朝日岳を出発しておよそ15分ほどで河口湖口ルートの下山口に到着。この下山口は須走口ルートと吉田口ルートと併用の、下山専用ルートです。下山する人しかいないためすれ違う必要がなく、ただひたすらの下りとなります。ガレ場というか砂をザクザクと足を滑らしながら降りていくことになります。当然砂煙が立つのでマスクがあると助かります。幸いにも当日は夜露で湿っていたためか、砂ぼこりはあまり立っていなかったです。途中でいくつかの山荘への脇道はあるものの、意識して行くようにしなければどんどんスルーしてしまう。下りも焼印が押せると思っていたメンバーは後から気が付いて落胆してしまいました。しかしまた来年くればいいのだと思います。
それにしてもなんと素晴らしい天空の景色でしょうか。飛行機に乗ればみられる景色かもしれませんが、雲のつながった先にはいったい何があるのでしょうか?ということを考えながら、ただひたすら下っていきます。
あまりにも単調すぎるので途中でガスバーナーを取り出し、チキンラーメンを食します(7:00)。本当は山頂で食べようかと計画していましたが、あまりにもひどいガス(水蒸気)のためにある程度下山してからととっておいたものです。少し体も冷え気味だったので、心地よい暖を取ることができました。
ここから約1:30ほどおり続けますと、河口湖口ルートや吉田口ルートへ戻るためのトラバースとなります。ここまで下りづくめで膝にガタが来ている人が多数発生し、みんな杖にすがるように歩いています。それなのに、なんとここからたまに登りが発生したりします。さらにこれで終了ではなく、ここから1時間ほど小さなアップダウンを繰り返しながら歩き続けなければなりません。
河口湖口ルートはアクセスこそしやすく問題や事故が発生しにくいものの、初心者泣かせのルートであるに違いないと思いました。
右にある図がこの山行をグラフ化したものです。登りは急斜面を登り続け、下りはなだらかにそして最後はアップダウンを繰り返しています。もしかすると早めに下ってしまう別ルートのほうが合っているという人がいるかもしれません。
河口湖口にたどり着いたら休みを入れずにバスのチケット売り場に行きます。富士山五合目駅からの路線バスはおよそ1時間に1本くらいで出ています。混雑状況によって臨時のバスが出るようですが、まずはチケットを買って停留所に並ばなければ満員で乗れないことがあります。富士山五合目から新宿などへの高速バスもあるのですが、こちらは予約制なので当日乗ることはあきらめたほうがいいでしょう。路線バスに乗ると、富士急行の河口湖駅に50分ほどでアクセスできます。椅子に座った者から順次爆睡に入るのですが、今回は立ち席になってしまい地獄の50分となりました。河口湖駅に着いたのち富士急で大月駅まで行き、JR中央本線で新宿まで至りました。別の帰路の選択肢として、富士急河口湖駅は高速バスのターミナルになっているので、河口湖から様々な行先へバスで辿り着くことができます。東京以外の地方都市に帰る場合は、河口湖駅で高速バスの空き状況を駅の窓口で確認するのが良いかもしれません

まとめ

今回の山行を簡単にまとめてみます:
  • 9月上旬の富士山登山を行った。8月は混雑している富士山も快適に可能だった(今年の富士宮口ルートは9/11にクローズしたもよう)。
  • 富士宮口ルートの最短ルートは駿河湾を背にしながらグングン登り、気持ちが良い。しかしながら高山病が懸念されるため、8合目くらいで一泊するのがよさそう。
  • 最新のヘッドライトは明るく、照らされると目がくらむ上に、流れ星を見えづらくする。休憩時などには消灯するなどの気遣いが必要。
  • 山の天気は変わり安い。強行ツアーなどは避け、経験のある知人と余裕があり柔軟なプランで臨むのが良い。
  • 河口湖口ルートは一方通行で降りやすいが、非常に長い。膝を傷めないように、杖を使いつつ小股でショックを和らげながら下るとよい。
  • 河口湖口ルートは富士急行河口湖駅まで行けば、帰路の選択肢は多岐に渡る。基本はJRでの東京経由を考えておきながら、時刻によっては河口湖から高速バスを使った地方都市への最短路を河口湖駅で探ってみるのが良い。
最後に、今回の手荷物を参考までにリストしておきます。
ザック
Karrimorのridge(30l)を使っている。古いモデルなので背骨補助のための鉄板が入っており重いのと、30Lと書いてあるのに50Lくらいの大きさがある…そして丈夫。容量はちょうど良かったが、重さは考えたい。雨天やガス(水蒸気)に巻かれた場合に備え、専用別売もしくは付属の防水カバーは必須。
レインウェア
いわゆるヤッケと呼ばれるもの。雨の日のレインウェアとは異なり、上下に分かれているタイプが必須。結構なお値段がするものの長く使えるもの。良いものをそろえておきたい。
登山用パンツ(ズボン)とTシャツ意外と馬鹿にできないのが登山用のパンツ(ズボン)。伸縮性と発汗性に優れ、防風・防水を備え、体温を維持できる結果、体力の消耗を低減できる。ジーンズで登るよりもジャージのほうが良いが、富士山も3000メートルを超えて気温が5度にも下がる高山。きちんとした装備としてのパンツ(ズボン)がおススメとなる。
シャツについても同様で、発汗性と保温性を備えたものを選びたい。
防寒着スキー用のインナーフリースとユニクロのウルトラライトダウンをレインウェアの中に着ていれば、登山中は寒さを感じることはないでしょう。ただし人それぞれなので、小さく畳めて暖かいフリースなどがあると便利。
また、防寒のほかに、岩肌でけがをしないために手袋も必要(軍手でも可)。ホッカイロもあると◎。
登山靴ABCマートなどで売っているトレッキングシューズはNG。どんなに安いものでも、完全防水かつ軽量そして頑強な、登山用品店で売っている靴を使用したい。帰りは溶岩の砂場を下っていくので、特にくるぶしよりも上を保護できる靴が好ましい。
登山用トレッキングポール初めての場合は記念として登山開始時に金剛杖を購入するのが良いが、もし二回目以降であればトレッキングポールを用意したい。下山時に膝の疲労を和らげることができる。
ヘッドライト最近のLEDヘッドライトはとても明るく実用的。防水機能があり、広角を照射できるものであれば、高価なものでなくても十分に役に立つ。電池の予備は念のためにも必要かもしれない。
水2L500ml×4本くらい。水・お茶・スポーツドリンクなどは途中の山小屋で500円/本で購入可能。ジュースではなく水がいい理由は、ヴァームの粉末を混ぜたり、ガスでお湯を沸かしてコーヒーやラーメンなどに使えるため。気分や状況に合わせて使えるように一番汎用性が高い。
地図ここここからダウンロードも可能。
そのほかトイレットペーパー、バーナーカセットガス、タオル、サポーター、スパッツ、行動計画書、ごみ袋、お金、薬・絆創膏、靴紐、折りたたみ傘、おやつ、行動食、スマホ、GPSロガー、電池